OpenAI API廃止予定と移行チェックリスト:Evals・Agent Builder・Prompts・モデル
OpenAI Evalsは2026年10月31日にread-only、11月30日に終了予定。Promptfoo移行時の履歴importと評価再構築、Agent BuilderのSDK・Workspace Agents移行、終了済みAPIと旧モデルを整理します。
公開 2026.07.03 / 更新 2026.09.26
この記事のポイント
- Assistants APIとSora / Videos APIは終了済み。9月28日と10月1日に続くmodel shutdownも公式ページで確認する
- Evalsは10月31日read-only、11月30日shutdown予定。履歴のimportと再実行できる評価configの再構築は別作業
- Agent Builderは11月30日shutdown予定。SDK exportはworkflowの完全変換ではなく、control flow・tools・permissionsの検証が必要
2026年9月更新:Evalsは10月31日にread-onlyへ
2026年9月26日にOpenAIの公式Deprecationsと各移行ガイドを確認しました。Assistants APIは8月26日に終了済み、Sora 2 / Videos APIも9月24日に終了済みです。次に近い予定は9月28日のlegacy model snapshot、10月1日のgpt-5.4-cyber、10月31日のEvals read-only化です。
Evalsは10月31日からread-only、11月30日にdashboardとAPIが終了予定です。Agent Builderと再利用可能なPrompt objectも11月30日終了予定ですが、移行方法は別です。履歴のexportだけで評価テストが再実行できる状態に戻るわけではなく、Agent Builderのworkflow exportも動作を完全変換する機能ではありません。
まず棚卸しする廃止・移行対象
| 対象 | 公式ページで確認できる期限 | 最初にすること |
|---|---|---|
| Assistants API | 2026-08-26 sunset済み | 残存endpoint・Assistants・threads・runsの呼び出しを検索し、Responses API・Conversations API移行後のstateとtool callを確認する |
| Sora 2 / Videos API | 2026-09-24 sunset済み | 既存コード、job監視、retry経路に呼び出しが残っていないか確認する。公式表に後継APIは記載されていない |
| Legacy model snapshots | 2026-09-28 / 10-23 | 対象model IDとfine-tuned snapshotを棚卸しし、公式表の推奨モデルへ代表タスクで移行テストする |
| gpt-5.4-cyber | 2026-10-01 shutdown予定 | gpt-5.6-cyberへ切り替え、権限・出力・評価セット・利用条件を確認する |
| Reusable prompts | 2026-11-30 shutdown予定 | v1/promptsやdashboardのPrompt objectを探し、アプリ側の設定・コードへ移す計画を作る |
| Evals platform | 2026-10-31 read-only、2026-11-30 shutdown予定 | dataset・prompt・provider・graderとCIを分けて保存し、代替先で評価を再構築して再実行する |
| Agent Builder | 2026-11-30 shutdown予定 | Agents SDKまたはChatGPT Workspace Agentsへの移行対象と、ChatKit利用の有無を分ける |
| GPT Image旧モデル | 2026-12-01 shutdown予定 | 画像生成のmodel指定、入力・出力形式、料金、品質差を確認し、GPT Image 2で検証する |
| self-serve fine-tuning | 2027-01-06に既存顧客の新規job作成条件が変わる予定 | 推論継続と新規training作成を分け、基盤モデルの廃止日も別に確認する |
Evals:履歴の持ち出しと評価の再構築を分ける
OpenAI CookbookはPromptfooへの移行を案内し、既存evaluationをprompt、provider、test case、assertionから手作業で再構築する手順を示しています。Evalsのexport機能を使わずに構成を作り直し、Promptfooで新しいrunを実行して出力を比較する方法です。OpenAI EvalsとPromptfooで採点値が完全一致するとは限らないため、特にLLM graderは挙動を検証してから回帰テストに使います。
| 残したいもの | 移行手順 | 見落としやすい制約 |
|---|---|---|
| 過去の結果 | OpenAI Evals dashboardからeval_items_*.jsonlをexportし、必要ならPromptfooへ履歴としてimportする | 履歴の取り込みで実行可能なeval定義やdataset・run・testing criteriaは再構築されない。API output-items一覧responseのimportにも対応しない |
| 今後も実行する評価 | prompt・provider・test case・assertionをpromptfooconfig.yamlへ再構成し、代表ケースを実行して結果を比較する | graderはassertionへ作り直しが必要。差分を確認するまで品質判定やCI gateに使わない |
| 入力データと機密情報 | 必要なtest data、expected value、grader条件を自分の管理下へ保存する | exportにはprompt、出力、変数、trace、mediaなど利用者データが含まれる場合がある。共有前に内容を確認する |
promptfoo import eval_items_export.jsonl
promptfoo eval -c promptfooconfig.yaml --no-cache
promptfoo viewAgent Builder:SDK export後にworkflowの挙動を再確認する
Agent Builderではworkflowを開き、CodeからAgents SDKを選び、TypeScriptまたはPythonのexportを取得できます。自分のアプリとして実行するならAgents SDK、チーム内で自然言語から共有・運用するならChatGPT Workspace Agentsが候補です。Workspace AgentsにはBusiness・Enterprise・Edu workspaceと作成権限が必要です。
SDK exportはworkflow graphの自動変換ではなく、すべての挙動がそのまま移る保証もありません。control flow、trigger、tool、認証、権限を見直し、元のworkflowと代表入力を比較してください。ChatKit自体は継続しますが、既存ChatKitがAgent Builderのhosted workflowを呼ぶ構成ならbackendも別に移行対象として確認します。
Assistants APIは終了済み:残存呼び出しを確認する
Assistants APIは2026-08-26にsunsetし、現在は利用できません。古い記事や実装メモにある「これから移行する」という表現に引きずられず、残存コード・job・retryからAssistants APIへの呼び出しがないか確認します。移行先ではAssistantからPrompt、ThreadからConversation、RunからResponseへ概念が分かれるため、state、tool call、fileやvector store、streaming、error handlingを対応づけてください。
| 層 | 確認すること | 移行後に残す証拠 |
|---|---|---|
| API surface | endpoint、SDK、認証、webhook、非同期処理 | 変更対象ファイル、依存version、移行commit |
| 状態とツール | conversation、file、tool call、再試行、timeout | 代表タスクの入出力、失敗時のログ、再実行結果 |
| モデル | 旧snapshot、alias、推論設定、出力形式 | 品質・遅延・費用の比較と採用理由 |
| 運用 | rate limit、budget、fallback、rollback、監視 | アラート、停止条件、戻し方、担当者 |
個人開発者向け:廃止予定を見落とさない移行チェックリスト
- API endpoint、SDK、model ID、Prompt object、Evals、Agent Builderの利用箇所をコード・環境変数・管理画面から洗い出す
- ChatGPTの画面で使っている機能と、OpenAI APIのprojectから呼んでいる機能を同じものとして扱わない
- 終了済みのAssistants API / Sora APIと、これからread-only・shutdownになる機能を分けて一覧にする
- Evalsは10月31日のread-only化前に、履歴保存と再実行用config・grader再構築の両方を計画する
- Agent Builderは11月30日の予定日までにexportし、SDK・Workspace Agents・ChatKit backendごとに代表ケースを確認する
- 代表的な成功ケース、長い入力、tool call、エラー、再試行、上限到達を小さなテストセットで比較する
- 新旧経路を切り戻せるようにし、fallback、timeout、費用上限、ログの個人情報・秘密情報境界を確認する
- 移行を1つのcommitまたは小さなPRに分け、廃止ページを再確認した日と判断理由を残す
なお、2026年8月10日に終了済みと記載されたgpt-5.2-chat-latest / gpt-5.3-chat-latestのように、過去のshutdownと今後のshutdownが同じページに並ぶこともあります。表をそのまま未来の作業一覧にせず、期限が過ぎた項目は「既存コードに残っていないか」の確認へ切り替え、これからの項目は移行計画へ分けてください。
OpenAI API移行チェックリストFAQ
ChatGPTだけ使っている人もAssistants APIを移行する必要がありますか?
通常のChatGPT利用だけなら、API利用者向けのAssistants API終了がそのまま自分の画面の移行作業になるとは限りません。API project、SDK、外部サービス連携、Agent Builderを使っているかを分けて確認してください。
Assistants APIはいつまでに確認すればよいですか?
Assistants APIは2026-08-26にsunsetし、現在は利用できません。既存コードにendpointやSDK呼び出しが残っていないか確認し、Responses API・Conversations API移行ガイドでstateとtoolの差を確認してください。
Prompt objectやEvalsは、使っていなければ何もしなくてよいですか?
APIやdashboardで使っていなければ直接の移行対象ではありません。使っている場合は、Evalsは2026-10-31にread-only、11-30にshutdown予定です。promptやtest dataを保存し、graderと実行configを移して新しい評価を再実行します。
PromptfooにEvalsのJSONLをimportすれば移行は完了ですか?
いいえ。dashboardのeval_items_*.jsonlは過去の結果として取り込めますが、OpenAI Evalsのdefinition、dataset設定、testing criteriaから実行可能なPromptfoo configは作られません。prompt・provider・test case・assertionを再構成し、新しいrunを比較してください。
Agent BuilderのSDK exportでworkflowがそのまま移りますか?
保証されません。exportコードを起点にして、control flow、trigger、tools、authentication、permissionsを確認します。代表入力で元のworkflowと比べてから切り替えてください。
廃止モデルの代替先へ変更すれば移行完了ですか?
完了とは限りません。出力品質、tool call、構造化出力、速度、費用、rate limit、ログ、fallbackを代表タスクで確認し、採用理由と戻し方を残してから切り替えます。
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