Codex PluginsとSkillsの違い|MCP・コネクタ・Hooksを安全に使い分ける
Codex PluginsとSkillsの違いを、OpenAI Docsの現行Pluginsページに沿って整理。Skills、Connectors、MCP servers、Hooks、利用面、Codex CLIの導入前チェックを解説します。
公開 2026.08.09 / 更新 2026.08.11
この記事のポイント
- Pluginは、Skills・Connectors・MCP serversなどを含み得る再利用可能なbundleとして見る
- Skillは手順の再利用、ConnectorやMCP serverは外部機能への接続として役割を分ける
- Codex CLIでは/pluginsからMarketplaceを確認し、導入後は新しいsessionで使う流れを確認する
- CLIのcodex pluginコマンドでは、TUIの発見とJSON出力を使う自動化を分けて管理する
- universal plugin directoryの利用面、Installed row、@呼び出しを導入状態と分けて確認する
- 認証、hostの承認、アンインストール後のConnector接続を別々の境界として確認する
- 導入前に対応面、含まれる部品、外部接続、Hooks、権限、認証を人間がレビューする
先に結論:PluginはSkillを含み得る、より大きな再利用単位
OpenAI DocsのPluginsページでは、Pluginsは再利用可能なworkflowやcapabilityをまとめる単位として説明されています。PluginにはSkills、Connectors、MCP servers、browser extensions、Hooks、scheduled task templatesなどが含まれ得ます。したがって、PluginとSkillを同じものとして扱うより、Skillは手順、Pluginは複数の機能を束ねた配布単位、と考える方が導入前の確認項目を分けやすくなります。
PluginsとSkillsを一言で分ける
| 単位 | 役割 | 導入前に見ること |
|---|---|---|
| Prompt | 今回の作業にだけ渡す依頼や条件 | 対象範囲、成果物、終了条件 |
| AGENTS.md | プロジェクトのルールや確認方針 | repo全体に効く指示、禁止操作、確認コマンド |
| Skill | 特定作業の手順を再利用するInstructions | どの作業に適用されるか、入力と出力、適用範囲 |
| Plugin | Skillsや外部接続などを束ねて配布するbundle | 含まれる部品、対応面、更新元、権限 |
| Connector / MCP server | 外部サービスやツールへつなぐ機能 | 接続先、認証、読み書き、送信データ |
この表のAGENTS.mdとPromptの位置づけは、サイト内での運用整理です。OpenAI DocsのPluginsページが定義しているのはPluginの構成と利用面なので、プロジェクト固有のルールはAGENTS.md、繰り返す手順はSkill、外部へつながる機能はConnectorやMCPとして別々にレビューします。
Pluginに含まれ得る6つの部品
| 部品 | このページから確認できる位置づけ | レビューの焦点 |
|---|---|---|
| Skills | 再利用可能な手順や指示 | 適用対象、前提、出力、更新方法 |
| Connectors | 外部ツールとの接続 | 接続先、認証、送信データ、読み書き |
| MCP servers | 外部ツールやserverを使うための構成要素 | tool一覧、scope、権限、serverの信頼性 |
| Browser extensions | Pluginに含まれ得る拡張要素 | 閲覧範囲、操作範囲、外部送信 |
| Hooks | Pluginに含まれ得る自動化要素 | いつ動くか、何を変更するか、停止方法 |
| Scheduled task templates | Pluginに含まれ得る定型のscheduled task | 実行時刻、頻度、通知、停止条件 |
「含まれ得る」は、すべてのPluginに全要素が入るという意味ではありません。Pluginごとに構成が違う可能性があるため、名前や紹介文だけで判断せず、インストール前に含まれる部品を確認することが重要です。
どの画面で使えるのか:対応面を先に固定する
| 利用面 | OpenAI Docsの記載 | 使う前に確認すること |
|---|---|---|
| ChatGPT Work web | 利用可能な面の一つ | workspace、アカウント、表示されるPlugin一覧 |
| ChatGPT Work / Codex desktop | desktopで利用可能な面 | 対象アプリの版、workspace、sessionの再起動 |
| Codex CLI | /pluginsからMarketplaceを確認して導入 | CLIが参照するMarketplace、対応するsession、scope |
| Chat | Pluginsは利用不可 | ChatとWorkの切り替え、workspace、表示面を確認 |
| IDE extension | Pluginsは利用不可。導入はdesktop appまたはCodex CLI | IDEのMCP機能とPlugin browserを混同しない |
| Mobile | Pluginsは利用不可 | mobileに同じ導入導線があると決めつけない |
ここでいう対応面は、OpenAI DocsのPluginsページに記載された現行の案内です。プラン、workspace設定、段階的提供、アプリの版によって表示が変わる可能性があるため、記事の表だけで利用可否を確定せず、自分の画面と公式Docsを突き合わせます。
現行Docsでは、インストール済みPluginのSkills、Connectors、MCP toolsは新しいchatやCLI sessionで利用する流れです。Connectorはsetup中または初回利用時に外部サービスへの接続を求めることがあり、MCPも追加設定や認証が必要な場合があります。Pluginを入れたこと、接続が済んだこと、Codex hostのsandbox・approval policyの範囲でtoolを実行できることは、別々に確認します。
Codex CLIでは、/pluginsから導入面を確認する
/plugins- Codex CLIで/pluginsを開き、設定されているMarketplaceと見えるPluginを確認する
- Pluginの説明だけでなく、Skills、Connectors、MCP servers、Hooksなど含まれる部品を読む
- 外部接続がある場合は、認証方式、送信先、読み書き権限、scopeを確認する
- 導入後すぐに重要repoへ適用せず、新しいsessionで小さな読み取り作業から挙動を見る
- 差分、ログ、外部サービス側の記録を確認し、期待しない接続や変更があれば停止する
Codex CLIのpluginコマンド:TUIと自動化を分ける
現行のCodex CLI Developer commandsでは、`/plugins`のbrowserに加えて、`codex plugin add`・`list`・`remove`と、`codex plugin marketplace add`・`list`・`remove`・`upgrade`が案内されています。`--json`を付けると自動化向けの出力になり、Pluginのinstalled・available、version、enabled、source、installPolicy、authPolicyなどを機械的に記録できます。TUIで見つける操作と、CIや管理スクリプトで状態を読む操作を同じものとして扱わないようにします。
codex plugin list --json
codex plugin list --available --json
codex plugin marketplace list --json
codex plugin add YOUR_PLUGIN@YOUR_MARKETPLACE --json
codex plugin remove YOUR_PLUGIN@YOUR_MARKETPLACE --json| 操作 | 公式CLIの入口 | 先に確認すること |
|---|---|---|
| 一覧 | `codex plugin list --json` | installed・available配列、enabled、version、source、authPolicy |
| marketplace | `codex plugin marketplace add/list/remove/upgrade` | source、root、workspace範囲、Git marketplaceの更新元 |
| ref固定 | marketplace addの`--ref` | どのGit refを使うか、更新時の差分とrollback |
| sparse checkout | Git sourceだけで使える`--sparse` | 取得範囲、対象path、sourceがGitかどうか |
| 自動化出力 | 各Plugin・marketplace commandの`--json` | JSON parse、errors、実行ログ、secretを出力しないこと |
MarketplaceとPlugin directoryは、発見と信頼を分けて使う
Plugin directoryやMarketplaceは、候補を見つけるための入口です。掲載されていること、導入できること、現在の作業に安全に使えることは別の判断です。特にConnector、MCP server、Browser extension、Hooksが含まれる場合は、外部へ出る情報と変更できる範囲を読んでから適用します。
Universal plugin directoryは、利用面と導入状態を分けて見る
現行のPluginsページでは、ChatGPTとCodexが同じpublic plugin catalogを使います。ただし、見える場所と使える面は同じではありません。WebのChatGPT Work、ChatGPT desktop appのChatGPT Work/Codex、Codex CLIのplugin browserを別々に確認し、Installed rowやworkspace・personalの区分で導入済み状態を確認します。
| 確認対象 | 公式案内の入口 | 導入後の確認 |
|---|---|---|
| Web | Workに切り替えてPluginsを開く | workspace権限、Connector認証、表示されるdirectory |
| ChatGPT desktop app | ChatGPT WorkまたはCodexを選びPluginsを開く | 対象surface、workspace・Personal、Installed row |
| Codex CLI | /pluginsでMarketplace tabsを開く | 導入後に新しいsessionを開始し、Pluginをon/offできるか |
| Promptからの明示指定 | @でPluginまたはbundled Skillを指定する | 自動選択と明示指定を混同せず、実行対象を確認 |
DirectoryのタブやInstalled rowは、発見・所属・導入状態を整理する表示です。Pluginをインストールできたことは、Connectorの認証やtoolの承認が済んだことを意味しません。Webではインストール時、初回利用時、別の接続画面で認証を求められる場合があるため、画面の要求を順番に確認します。
| 確認段階 | 判断 | 停止条件 |
|---|---|---|
| 発見 | directoryやMarketplaceで候補を見つける | 提供元、説明、更新元が分からない |
| 構成確認 | 含まれるSkill、接続、Hookなどを読む | 部品や動作条件を確認できない |
| 権限確認 | 認証、scope、読み書き、外部送信を分ける | 必要以上の権限や送信先が不明 |
| 試行 | 小さなrepo・読み取り中心で動かす | 差分やログが予想外、停止方法が不明 |
| 継続利用 | 定期的に更新と接続先を見直す | 変更通知や更新後の検証ができない |
SkillとMCP・Connectorは、同じ『便利機能』でも境界が違う
Skillは、作業の進め方や確認手順を再利用するためのInstructionsとして扱います。一方、ConnectorやMCP serverは外部のサービスやtoolへつながる可能性があります。前者では適用範囲と出力を、後者では認証、送信データ、読み書き、toolの許可範囲を中心にレビューします。Pluginに両方が入る場合、Skillを読んだだけで外部接続まで安全になるわけではありません。
| 問い | Skill中心の確認 | Connector / MCP中心の確認 |
|---|---|---|
| 何を変えるか | 手順、判断、出力形式 | 外部サービス、repo、データ |
| 誰に届くか | 通常は作業を実行するagentや利用者 | 接続先、server、外部アカウント |
| 失敗の見方 | 手順漏れ、誤った出力、適用範囲 | 認証、送信、tool権限、外部側の副作用 |
| 最初の試行 | 小さなサンプルで手順を再現 | 読み取り・限定scope・テスト用接続 |
HooksとScheduled task templatesは、時間と自動実行を確認する
PluginにHooksやscheduled task templatesが含まれるなら、通常の手動実行よりも開始条件と停止条件の確認が重要になります。いつ動くのか、何を対象にするのか、通知や外部送信があるのか、失敗時にどう止めるのかを、導入前に文章で説明できる状態にします。自動で動くことは、内容が検証済みであることを意味しません。
- Hookの実行条件、対象ファイル、変更可能な範囲を確認する
- scheduled taskの頻度、timezone、通知先、実行アカウントを確認する
- 外部へ送るデータ、認証情報、ログの保存先を確認する
- 一時停止・削除・再実行の方法を先に試し、戻せない変更を最初のテストにしない
HooksはPluginの表示ではなく、実行経路としてtrustする
| 確認点 | 現行公式Docsの説明 | 導入前の判断 |
|---|---|---|
| source | `hooks.json`または`config.toml`内のinline `[hooks]`をactive config layerから読み、Plugin-bundled hookも追加する | user・system・project・pluginのsourceと、実際に起動するdirectoryを棚卸しする |
| merge | 複数sourceのmatching hookはすべて実行し、高いprecedenceのlayerが低いlayerを置き換えない。同じlayerの両形式はmergeされstartup warningになる | 上書きで無効化されると考えず、重複・二重送信・競合するcommandを確認する |
| trust | non-managed command hookは定義の現在hashをreview・trustするまでskipされ、新規・変更Hookは再レビューになる。CLIの`/hooks`で確認する | Pluginをinstallしたことや一覧に見えることを実行許可とみなさない |
| project / managed | project-local hookはtrustedな`.codex/` layerだけ。managed hookはpolicyでtrustされ、`requirements.toml`の`allow_managed_hooks_only`でuser・project・pluginを制限できる | 初見repoのHookと組織管理Hookを同じ権限として扱わない |
| handler | 現時点で実行されるのは`type: command`。prompt / agent handlerはparseされるがskipされる。commandはsessionのcwdで動く | 実行command、cwd、stdin JSON、secret・transcriptの扱いを確認する |
- Hookのevent、matcher、command、timeout、statusMessage、additionalContextLimitを先に読む。Windows固有commandは`command_windows` / `commandWindows`の有無を確認する。
- `/hooks`で新規・変更Hookをreviewし、hashが変わったHookは再びtrustが必要だと考える。
- `--dangerously-bypass-hook-trust`は、Hook sourceをCodex外で検証済みの一回限りのautomationに限定し、普段の導入手順には使わない。
- Hooksを無効化する場合は`[features].hooks = false`とdeprecated aliasの`codex_hooks`を混同せず、managed policyで強制されていないか確認する。
- Hookのログ・analytics・memory・validationは副作用を持ち得るため、外部送信、secret、個人情報、transcript pathを最小化する。
Codexの作業ルール、Skill、Pluginを置く場所を分ける
| 置きたいもの | 向く場所 | 理由 |
|---|---|---|
| repo固有の禁止事項・確認コマンド | AGENTS.mdやREADME | プロジェクトの前提としてレビューしやすい |
| 何度も使う専門手順 | Skill | 作業単位で再利用し、入力と出力を揃えやすい |
| Skillと外部接続のまとまり | Plugin | 複数の部品を一つの配布単位として扱える |
| 外部データやtoolへの接続 | Connector / MCP server | 認証、scope、tool権限を個別に確認できる |
| 一回限りの依頼 | Prompt | 恒久的なルールや外部権限を増やさずに試せる |
これは製品の設定ファイルを置く場所を一律に決める話ではなく、レビュー単位を分けるための実務整理です。repo全体に効くルールと、任意の作業手順、外部接続を一つの長いPromptに混ぜない方が、変更時の影響を追いやすくなります。
導入前の安全チェックリスト
- 自分が使う面が、現行のPluginsページにある対応面か確認した
- Pluginに含まれるSkills、Connectors、MCP servers、Browser extensions、Hooks、scheduled task templatesを確認した
- Marketplaceやdirectoryの表示を、信頼性の証明ではなく候補発見の入口として扱った
- 外部接続のURL、認証、scope、読み書き、送信データ、ログを確認した
- Hooksやscheduled taskの開始条件、停止方法、通知先を確認した
- Codex CLIでは/pluginsを確認し、導入後に新しいsessionで小さく試す計画を立てた
- 重要repo、本番環境、秘密情報を最初の試行対象から外し、差分とログを残すようにした
認証・承認・アンインストールを同じ操作だと考えない
Pluginの導入、Connectorへのサインイン、hostのsandbox・approval policy、Pluginの削除は別の状態です。API keyでCodexへサインインしている場合も、OAuthが必要な一部のPluginは利用できない可能性があります。接続を外したいときは、Plugin bundleを削除しただけでConnectorまで切れたと判断せず、ChatGPT側の接続管理も確認します。
| 状態 | 確認すること | 判断を止める条件 |
|---|---|---|
| 導入 | Pluginの部品、対応面、Marketplace・workspace・Personalの出所 | 提供元や含まれる機能が読めない |
| 認証 | Connectorのサインイン、必要な権限、送信データ | 接続先やscopeが分からない |
| 実行 | Codex hostのsandbox・approval policyと外部サービス側の権限 | Pluginの表示だけで承認済みだと思う |
| 削除 | Plugin bundleとConnector接続を別々に確認 | アンインストール後も接続が残っている |
Claude Code Skillsと混同しない
このサイトにはClaude CodeのSkillsとCLAUDE.md・AGENTS.mdを扱う別記事があります。今回の記事は、OpenAI DocsのCodex PluginsページにあるPluginの構成と利用面を対象にしています。名前にSkillが含まれていても、Claude Code向けのSkillがそのままCodex Pluginとして動く、または逆方向に互換であるとは判断しません。利用する製品、配布形式、対応面、必要な設定を個別に確認してください。
Codex PluginsとSkillsのFAQ
Codex PluginとSkillは同じものですか?
同じものとして扱わない方が安全です。OpenAI DocsではPluginにSkillsが含まれ得るため、Skillは再利用する手順、PluginはSkillsや外部接続などを束ねるbundleとして確認します。
Pluginには何が含まれますか?
現行のPluginsページでは、Skills、Connectors、MCP servers、browser extensions、Hooks、scheduled task templatesなどが含まれ得る要素として案内されています。すべてのPluginに同じ要素が入るとは限らないため、個別の構成を確認してください。
Codex CLIでPluginを使うにはどうしますか?
公式案内では、Codex CLIの/pluginsから設定されたMarketplaceを確認して導入し、bundled Skillsやtoolsを使う前に新しいsessionを開始します。具体的な表示や利用条件は自分のCLIと現行Docsで確認してください。
Plugin directoryに載っていれば安全ですか?
安全の証明とはみなしません。掲載は候補を見つける入口です。含まれる部品、外部接続、認証、Hooks、scope、読み書き、停止方法を読んでから小さく試します。
Pluginをinstallすれば、bundled Hooksもすぐ実行されますか?
自動的にtrustされるとは扱いません。現行Hooks Docsでは、Plugin-bundled hookも他のnon-managed hookと同じreview・trust flowを通り、現在のHook定義を確認するまでskipされます。`/hooks`でsource、event、command、hashを確認します。
Sign in with ChatGPTでPluginのdata accessも自動的に許可されますか?
いいえ。現行Docsでは、Sign in with ChatGPTでpartnerへ共有される情報は利用可能な場合の名前、email、profile pictureで、Pluginのdata accessやaction承認を自動付与するものではありません。Connectorの権限要求、接続先の認証、実行時のapprovalを別々に確認します。
PluginとMCP serverはどう違いますか?
MCP serverは外部toolやデータへつなぐ構成要素の一つで、PluginはSkillsやMCP serversなどを束ねる上位の配布単位として整理できます。PluginにMCP serverが含まれる場合は、Pluginの便利さとMCPの権限を別々に確認します。
PluginsはIDE extensionやmobileでも使えますか?
Pluginsページの現行案内では、ChatGPT WorkのWeb、ChatGPT desktop appのChatGPT Work/Codex、Codex CLIが案内されています。Chat、IDE extension、mobileではPluginsを利用できず、Codexの導入はdesktop appまたはCodex CLIを使います。アプリやプランの更新で変わり得るため、利用前に現行の公式案内と自分の画面を確認してください。
最初から本番repoにPluginを入れてもよいですか?
おすすめしません。まず構成、外部接続、権限、Hooks、停止方法を確認し、テスト用または読み取り中心の小さな作業で差分とログを見ます。導入できたことと、重要なrepoで安全に使えることは別です。
まとめ:Pluginを入れる前に、含まれる機能を分解する
Codex Pluginsは、Skillだけを追加する仕組みではなく、Skills、Connectors、MCP servers、Hooksなどを束ねる再利用単位として確認します。使える面、Marketplaceやdirectoryの範囲、外部接続、認証、scope、停止方法を分けてレビューし、Codex CLIでは/pluginsと新しいsessionを入口に小さく試します。便利そうだから一括で許可するのではなく、手順と外部権限を分解できる状態を作ることが、個人開発での安全な導入につながります。
Standalone SkillとPlugin-bundled Skillを分ける
| 分類 | 公式Docsの説明 | 導入前に見ること |
|---|---|---|
| Standalone Skill | ChatGPT desktop app、Codex CLI、IDE extensionで利用できる | Skillのpath、SKILL.md、scripts、references、assets、trigger description |
| Plugin-bundled Skill | Pluginの配布単位に含められ、対応するPlugin surfaceから利用する | PluginがSkill以外に含むConnector、MCP server、Hook、依存tool |
| ChatGPT Work web | PluginにbundleされたSkillを含むsupported plugin surfaceの一つ | Webのworkspace権限、接続先、導入状態、外部送信 |
| Skill discovery | nameとdescriptionを先に読み、必要なSkillだけfull SKILL.mdを読むprogressive disclosure | descriptionのtrigger、適用範囲、implicit invocation、選択後の全文 |
Progressive disclosureは実行許可ではない
ChatGPTとCodexは最初にSkillのnameとdescriptionを一覧へ読み込み、taskに合うと判断したときにfull SKILL.mdを読む設計です。Codexの初期一覧にはSkillのfile pathも含まれ、一覧はcontextの最大2%または8,000 charactersを目安に短縮されます。Skillが多いと一部が初期一覧から省略されwarningが出る可能性があるため、一覧に見えないことを無効化や安全の証明と扱いません。
- Skillのdescriptionに、対象task、入力、出力、触ってよい範囲、触らない範囲を短く書く。
- SKILL.mdだけでなくscripts、references、assets、agents/openai.yaml、MCP tool dependencyの宣言を読む。
- descriptionの名前一致だけで暗黙に選ばれることを避けたいSkillは、`agents/openai.yaml`の`allow_implicit_invocation: false`を検討する。
- 選択されたSkillの全文を読み、外部取得、shell command、秘密情報、MCP、browser、生成物への副作用を確認してから実行する。
Skillの呼び出し方とlocal discovery
| 入口 | 公式Docsの説明 | 安全な扱い |
|---|---|---|
| 明示呼び出し | ChatGPTは`@`、Codex CLI / IDE extensionは`/skills`またはドル記号($)でSkillを指定する | 名前だけでなく対象path、全文、tool dependencyを確認する |
| 暗黙呼び出し | taskがSkillのdescriptionに合うとChatGPTまたはCodexが選べる。既定のimplicit invocationはtrue | triggerを狭く書き、重要なSkillは明示指定または`allow_implicit_invocation: false`を検討する |
| repo scope | 現在のCWDからrepo rootまでの各directoryにある`.agents/skills`を探索する | 親directoryのSkillも候補になるため、実際のCWD、repo root、同名Skillを確認する |
| user / admin / system | `$HOME/.agents/skills`、`/etc/codex/skills`、system bundled Skillなども候補になる | 共有machineやuser scopeのSkillをrepo固有と決めつけず、出所と更新者を確認する |
同じ`name`のSkillが複数scopeにあっても、Codexは一つへmergeせず両方をselectorへ出せます。symlinked Skill folderも追跡されるため、ファイルが見えているdirectoryだけを確認せず、symlink先、親repo、user・admin scopeまで含めて実際に選ばれる候補を確認します。
Skillを止める・配布する・更新する
- local Skillを無効にする場合は`~/.codex/config.toml`の`[[skills.config]]`で対象SKILL.mdのpathと`enabled = false`を指定し、Codexを再起動する。
- curated Skillの追加は`$skill-installer`をlocal setupの入口として扱い、別repoから取得するSkillは出所、commit、scripts、licenseを確認する。
- 自作Skillは`$skill-creator`やRecord & Replayで雛形を作れても、description、全文、外部tool、生成物、更新差分は人間がreviewする。
- 単独repoで使うSkillは`.agents/skills`のscopeを検討し、複数Skillやconnectorを配布する場合はPlugin bundleの構成と依存を分けて確認する。
- Skill更新後に表示されない場合はCodex再起動が必要なことがあるため、古いSkillが動いていると決めつけずversionとpathを確認する。
Codex Skillsの現行仕様FAQ
Codex CLIやIDE extensionでもStandalone Skillを使えますか?
公式DocsではStandalone SkillはChatGPT desktop app、Codex CLI、IDE extensionで利用できます。一方、Plugin-bundled Skillはsupported plugin surfaceに依存するため、StandaloneとPluginの配布・利用面を同じものとして扱わず確認します。
Skillのnameとdescriptionが一覧に出れば、安全に実行されますか?
安全の証明にはなりません。nameとdescriptionはprogressive disclosureの初期情報で、選択後にfull SKILL.mdやscripts、references、assets、tool dependencyを読みます。Skillの外部通信、MCP、secret、生成物への副作用は別にレビューします。
同じnameのSkillが複数あると一つに統合されますか?
公式Docsでは同じnameのSkillをmergeせず、両方がskill selectorに現れ得ます。repo、親directory、user、admin、systemのscopeとsymlink先を確認し、どのpathのSkillを選んだか記録します。
暗黙呼び出しを止めるにはどうしますか?
`agents/openai.yaml`の`policy.allow_implicit_invocation`をfalseにすると、promptのdescription一致によるimplicit invocationを止め、明示的なSkill指定を残せます。local Skill自体を止める`skills.config`のenabled=falseとは別の設定なので、目的に応じて使い分けます。
workspace Skill・local Skill・Pluginの管理境界を分ける
| 対象 | 管理する主な範囲 | 混同しないこと |
|---|---|---|
| ChatGPT workspace Skill | workspaceの機能で承認・共有・インストールするworkflowと、workspace内の権限・ライフサイクル | repoの`.agents/skills`やCodex CLIのlocal Skillを自動で管理する仕組みではない |
| Local filesystem Skill | repo・user・admin・systemなどのpath、各clientの設定、runtime permission | workspaceの所有者、共有範囲、workspace roleを付与する仕組みではない |
| Plugin | Skillなどをbundleとして配布し、対応面で利用可能・インストールにする管理 | bundle内Skillの実行、Connector access、MCPや外部サービスの認証を一括で許可するわけではない |
同じSkillをworkspaceから共有する場合とrepoへ置く場合では、管理者、配布経路、更新責任、停止方法が変わります。Skillを別の面へコピー・移動しても、workspaceの所有権や共有role、Pluginのインストール状態、Connectorの認証が引き継がれるとは限りません。どのpath、workspace、Plugin packageから読まれているかを記録してから利用します。
Pluginの導入許可だけで外部操作を許可しない
- Plugin availability / installation:workspaceやCLIのPlugin導入経路でbundleが利用可能かを確認する。
- Bundled Skill:インストールされたPluginがどのinstructionsやworkflowを追加するか、packageとSkill controlsで確認する。
- Connector access:外部サービスへの接続をworkspace roleやapps設定で許可するかを確認する。
- Connector actions / permissions:read-onlyかwriteを含むか、実行前確認をいつ要求するかを確認する。
- Source-system authorization:接続先サービスと認証済みidentityが実際に読める・変更できる範囲を確認する。
- Runtime permissions:sandbox、approval、MCP、filesystem、networkなど、実行面のruntime policyを別に確認する。
管理者がPluginをavailableにしたことは、外部システムのread・writeを安全に許可したことを意味しません。まずread actionsを中心に、Plugin owner、requested scopes、外部データ、write actionの影響、復旧方法をレビューし、必要なroleだけへ割り当てます。接続先の権限が強ければ、Plugin側の表示やworkspace設定だけでは影響範囲を狭められません。
Skill controls / Plugin controlsのFAQ
workspaceで承認したSkillをrepoのlocal Skillとして扱えますか?
そのまま同じ管理対象とは扱いません。workspace Skillはworkspaceの共有・権限・ライフサイクル、local Skillはrepoやuserなどのfilesystem pathとclient設定が中心です。移動やコピーをした場合は、出所、更新者、path、停止方法を別に確認します。
Pluginをinstallすれば、含まれるConnectorも使えますか?
自動的に使えるとは考えません。Pluginのavailable / install、Connector access、Connector action、接続先identityの認証・scope、runtime permissionは別の層です。外部サービスへ接続する場合は、それぞれの許可状態と影響を確認します。
Pluginのwrite actionを最初から許可してもよいですか?
最初はread action中心にし、owner、requested scope、書き込み対象、追加actionの扱い、実行前確認、復旧経路をレビューしてから必要なroleへ限定します。Plugin directoryへの掲載やworkspaceでのavailable表示だけでは、writeの安全性は確認できません。
Record & ReplayをWindowsの機能と取り違えない
| 確認点 | 公式Docsの現行案内 | Windows・再開時の確認 |
|---|---|---|
| 提供面と地域 | Record & ReplayはmacOSで利用でき、初期提供ではEuropean Economic Area、United Kingdom、Switzerlandを除外。Computer Useも利用可能かつ有効である必要がある | WindowsでRecord a skillが見えないことを不具合と決めつけない。OS、region、account、Computer Useのavailabilityとpolicyを先に確認する |
| recordingの入口 | ChatGPT desktop appでChatGPTのWorkまたはCodexを選び、Pluginsから+、Record a skillを開く。promptを確認してpermissionを一度承認し、Macでworkflowを実演する | Windowsのdesktop app、CLI、IDE、Browser、Computer Useの各入口を混同しない。見えているpluginやpermissionがRecord & Replay利用可能の証明とは扱わない |
| captured workflow | 録画中はworkflowを学ぶために必要なactionとwindow contentを観察し、停止するまで続く。停止はmenu bar・overlayまたはchatへの完了指示で行う | 録画対象を短い既知のworkflowへ限定し、不要な画面・file・credential・cookie・secretを見せない。開始・停止・保存場所・共有範囲を先に決める |
| 生成skillとreplay | 停止後にChatGPTまたはCodexが用途、入力、手順、検証方法を含むskill draftを作る。新しいchatでskillを使い、file・issue・date rangeなど変化する値を渡す | skill draftをそのまま信頼せず、手順、入力、decision point、success criteria、検証方法をreviewする。replayは現在環境のComputer Use、Browser、plugin、権限で実行される |
| pluginとの境界と管理 | Record & Replayはskill生成の早い方法。team配布、複数skill、connector、MCP server、install metadataが必要なら別pluginとしてpackageする。requirements.tomlのfeatures.computer_use=falseは両機能を無効化する | skillの再利用とplugin配布を同じものと扱わない。requirements.toml、install・MCP・connector、account、secret、外部サービス、配布範囲を個別に確認する |
Windowsでskills・replayを再開する確認順
- 最初にOS、region、account、desktop appのsurface、Computer Useのavailability・enabled状態、organization policyを確認する。WindowsでmacOS限定機能の入口を再現しようとしない。
- recordingするworkflowは既知で安定し、success criteriaが明確な短いものに限定する。録画前に変動するinput、命名規則、decision point、停止条件、検証手順を決める。
- realistic inputを使ってもsecret、API key、Cookie、個人情報、機密file、signed-in画面をrecordingへ含めない。画面content、window、plugin、Browser、外部送信の範囲をreviewする。
- 生成skillは新しいchatでreplayする前に、入力、許可、対象path、外部service、成功条件、検証方法を読み、現在hostのtool・permission・MCP・sandboxと一致するか確認する。
- team配布やMCP・connector・install metadataが必要になったら、skillのreplayとplugin化を分けて設計する。実行後は結果だけでなくdiff、test・build、外部変更、ログ、secret露出、停止方法を確認する。
ChatGPT/Codex Record & ReplayのFAQ
WindowsのChatGPT desktop appでもRecord a skillを使えますか?
使える前提にしません。現行の公式DocsはRecord & ReplayをmacOSで利用できる機能として説明しています。Windowsで入口が見えない場合は、OS、region、account、Computer Use、policyを確認します。
Record & Replayは録画した画面をずっと見続けますか?
停止するまで、workflowを学ぶために必要なactionとwindow contentを観察すると説明されています。短いworkflowに限定し、不要な画面・secret・credentialを見せず、完了後に停止します。
生成されたskillは、そのまま安全にreplayできますか?
安全や同一状態の保証とは扱いません。skillの入力、手順、decision point、success criteria、現在hostのtool・permission・外部変更をreviewし、低リスクtaskで結果を検証します。
Record & Replayで作ったskillはpluginと同じですか?
同じではありません。Record & Replayはworkflowからskillを作る入口で、team配布、複数skill、connector、MCP server、install metadataが必要なら別pluginとしてpackageする案内です。
requirements.tomlのComputer Use設定を変えればWindowsでも有効になりますか?
有効化の保証とは扱いません。公式Docsではfeatures.computer_use=falseがRecord & ReplayとComputer Useを無効化すると説明しますが、提供OS・region・account・policyの境界は別に確認します。